2020年2月23日日曜日

Dropboxからの脱出、そしてSync.comへの移住

Webサービスという業界は、日々新しいサービスがリリースされ、それと同時にいくつものサービスが終了を迎えています。
その中で、クラウドストレージサービスのDropboxは紆余曲折あったものの順調に規模を拡大していき、現在では一般的にも知名度があるレベルまでの地位を築いています。
しかし、順調であるということは、ある人種にとっては離脱を考える時期に入っているということでもあります。

Dai Dokoroって誰




さよならDropbox

私がDropboxを使い始めたのは2011年の4月でした。
メールの履歴を調べたのでこれはマジです。

Dokoroって誰

当時はまともなオンラインストレージがGoogle Drive (当時はG Driveとか呼ばれてた気がする)ぐらいだったので、見つけた瞬間に飛びついたような覚えがあります。
まだ日本語化もされていない頃で、少なくとも国内ではGeekばっか使ってたような時期だったと思います。
本ブログを定期的に読んでいただいている方においては、逆張り病の私がアレルギーを起こさずに登録してたと言った方が当時の雰囲気が伝わるかもしれません。

  • ちょうど同じ頃に同じような普及段階だったEvernoteも登録してたっぽい
  • けどEvernoteは4年前ぐらいに退会しちゃった
  • メモ/スクラップブック目的では今はGoogle Keepを使ってます

長期利用者特有の微妙に増えてるストレージサイズ

そこから月日は流れ、2013年頃に日本語対応し、2016年には黒字になったらしく、2018年にはEvernoteや他のサービスに競合するためのDropbox Paperをリリースしています。
その規模の拡大や利用ユーザ数の増加といった華々しいサクセスストーリーは、同時に逆張りオタクの心に影を落とすことになります。
  • 英語の記事の直訳文みたいな表現になっちゃった
しかし、ストレージサービスは移行の面倒さや使い勝手からすぐに他サービスに乗り換えることはできず、何だかんだ今日まで使い続けていました。
もちろん、2012-6年に発生したパスワード漏洩2019年頭を筆頭とした無料会員機能の改悪などの積み重ねもありましたが、その時点ではやはり移住の決断までは至りませんでした。

話は変わりまして、先日Windows10のユーザフォルダ名の変更を行っていました。
2年前の自分は何を考えていたのか普通に本名で登録してしまい、結果として動画の収録とかスクショを撮るときに余計なマスキングが必要となってしまう状況になりました。
特にメタ的インディーゲーだと本名表示させたがるのでめでぞうくんとの相性が最悪ですね。

3箇所ぐらいに本名隠しの演出入れた気がする

で、レジストリ修正など色々やってフォルダ名を変えたらDropboxのアプリが起動しなくなりました。
多分ソフトを再インストールすれば直るのですが、現時点で再インストールの労力 > 移住の労力 に思えてしまったのでこのタイミングで切り替えることにしたという顛末です。

どこに乗り換えるべきか

セキュリティやらディスクサイズやらの関係で一番の逆張りである自鯖という選択肢は外しています。

2011年から9年も経っているので、世の中には代替のオンラインストレージサービスが星の数ほどあるご時世になっていました。
それでも強いのはGoogleドライブ、OneDriveといった大企業の老舗サービスで、これらは移住の動機からいくと候補から外れることになります。
知名度以外の条件は正直あんまりないですが以下のものぐらいかなぁと思います。
  • 容量は5GBぐらいは欲しい(曲とか動画とか送ることがあるから)
  • Windows、Mac、iOS用のアプリがある
  • ↑の端末同期数の制限が無い(Dropboxに制限がついたときキレたから)
  • アップロード・ダウンロードの速さは電話線レベルじゃなかったら許す
  • プライバシーは漏れたり監視されてなければ許す(≒共産圏のサービスは厳しい)

色々調べた結果、Sync.comというサービスが良さそうだったのでこちらを試すことにしました。

他の候補であるMEGAはMegauploadの影がちらつくので決断には至れず、pCloudは友達紹介とかをしないと容量2GBしかないっぽいので候補から外れました。

Sync.com

2015年ぐらいの登録画面に見える


  • フリープランで5GB付いてくる
  • セキュリティとプライバシー保護が凄い
  • Web画面と各種アプリは他所とだいたい同じ
  • 暗号化してるから?アップロードはやや遅い
  • 有料プランはそこそこの価格で満足度が高い
らしいので、求めてた機能から比べるとオーバースペックなぐらいかと思います。
実際Dropboxは(改悪さえ無ければ)クラウドストレージとしては非常に優秀なので、比較すると速度面や使い勝手等は劣るかもしれませんが、王道ではないけもの道の中では踏み固められているほうに感じました。
  • 40点の比喩表現

導入した

上記のページにメールとパスワードを入力したら一瞬で登録完了しました。
そのあとWindows版クライアントをダウンロードしてログインしたらすぐ使えるようになりました。
思ってたよりも数倍楽でした。

無編集でネットに上げられる設定画面

UIは先人の歴史を重んじる古き良き見た目(オブラート)ですがファイル転送等の基本機能はDropboxやOneDriveと全く変わらないです。
不安視されていた転送速度も、5GBに収まる範囲でのやり取りであれば特に気にならない程度かと思います。

iOS版も試してみましたが、こちらもUIがやや古い以外は使い勝手等いい感じです。
ファイルのダウンロード・アップロード、共有リンクの取得など基本的な機能に加えてパスコードロックも利用できます。



エクスプローラの左側に出したい

上記で「ファイル転送等の基本機能はDropboxやOneDriveと全く変わらない」と書きましたが、機能本体というよりもエクスプローラの左側のリストに自動で追加されない点だけが
クラウドストレージは細かいファイルの転送でめちゃくちゃ使うので、個人的にはここに出したいところです。

ナビゲーションウィンドウって言うらしい

手動での追加方法が調べてもなかなか出てこなかったのですが、Winaero Tweakerというツールでできるっぽい記事が見つかって無事追加できました。
ツールの使用方法はリンク先に書いてあります。

位置が一番下なのだけアレだけど無いよりマシか

なんかこういうWindowsカスタマイズツール使うのも2010年代前半って感じがして趣ありますね。
窓の手とかいじくるつくーるとか、インターネット老人会にも呼ばれなさそうなカテゴリのソフトにいつかまたスポットライトが当たる時代が来てほしいです。
  • Samurizeデスクトップ晒し思い出大会とかやりたい
  • けど深く思い出そうとしたらデスクトップに赤い十字架†表示させてた時期を思い出して苦しくなってしまった

今のところの所感

基本的な機能はだいたいDropboxと同じなので、今のところ特に問題なく使えています。
旧世代のUIや一部自分でカスタマイズしたほうが良い部分があるのでやや敷居は高いかもですが、逆張りオタクとしては大変満足しております。
  • 「ならなんでiPhone使ってるんだ」っていう意見は完全論破されてしまうからダメ
ファイルの差分が30日間保管されていたりファイルの直接編集もできるっぽいので、これから使ってみて何か発見があったら追って報告します。


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