そんな重篤な病気でもなかったのですが、思ってたよりもガッツリした入院となったのでその模様を書き下しておこうと思います。
ちなみにかなり長文です。
入院前
そもそもなんの病気で入院したのかというと、いわゆる蓄膿症です。
1年半前ぐらい前に某ピザ屋のバイトやってたりとかで無理が重なってたときに症状が出始めたような記憶があります。
- 某ピザ屋では感染症以外での病欠が許されなかった…
- 足の靭帯やった時も足引きずりながら配達したし
- つまり地獄であった
正確には右側の急性副鼻腔炎で、それから膿的なものが延々と出続けるようになってしまいました。
下に実際のCTスキャンの画像を載せておきます(アングルが見づらいですが…)。
鼻っぽい部分の内側が片側だけ埋まってしまっています。
症状が出始めのときに一度耳鼻科に行ってたのですが、薬が合わなかったのか発疹が出たりしてしまってそれから放置してしまっていました。
半年ぐらいたって頭痛がひどくなってきてやっと通院再開した時には時既に遅し、薬では太刀打ちできなくなってしまっているほど悪化していました。
- かなり時間を縮めて書いてるけど、通院再開→薬が効いてないのが発覚 の間に8ヶ月ぐらい要してる
- まあ薬飲み始めてからは散らしてる感じで良くも悪くもなってなかったから別にいいけど
というわけで今年5月ぐらいに入院決定したわけですが、病院の手術予約の関係で手術日は9月頭ということになりました。
その間はCT撮ったり血液抜いたりしてました。
ついでにアレルギー検査をやったらスギ、ヒノキ、イネ、ブタクサ、その他全部の花粉に引っかかってることが判明しました。
今まで花粉はブタクサしか無いと思ってたのでショックでしたがそれはまた別の話。
- あとはハウスダスト、ダニ、カビ、イヌとか検査項目のほとんどで反応が出てた
- 奇跡的にネコはアレルギーなし、やったぜ
かくして検査も終わり9月1日に入院しました。
場所は埼玉の陸の孤島、埼玉医科大学総合医療センターです。
最寄り駅からバスで30分、周りにはローソンとハンバーグ屋以外店がないという最悪立地だったので通院も入院も親の車で行ってました。
- ちなみにハンバーグ屋というのは東の横綱・爆弾ハンバーグのフライングガーデン
- おいしいけど西の横綱のさわやかには何もかも負けてる
初めての入院ということで本とかビデオとかを大量に用意して、半ば遅れてきた夏休みのような考えでした。
- まるで8月に夏休みもなく研究させられてたような書き方
- アッ研究者なのでちゃんと論文も持っていきましたよ
この甘い考えが後々無残に崩れ去ることになろうとは思いもせず…
入院1日目
9月2日が手術日だったので、入院1日目は特に制限もなく過ごすことが出来ました。
人生初の病院食がこちら。
1日目は食事も普通だし特に行動制限も無かったのでロビーで本を読んだりしてました。
ただ夕方に麻酔科の先生が来て、全身麻酔の説明でがっつり脅されて緊張感は一気に発生してきました。
- 丸とか線とかを引いていただいた部分はいいとして、一番下の一行が非常に不穏で内心非常にビビってた
- と思ったけど写真見返すと線引いてある部分もかなり不穏だ…
あとは夕食を食べて、ついでに風呂にも入りました。
綺麗好きオタクオタクなので湯船を張りました。
正直建物はあんまり綺麗じゃなかったけど風呂はかなりでかくて綺麗でテンション上がってました。
病院が21時消灯の6時起きというのは入院前から聞かされていたのですが、いざ21時に寝ようとしても全く寝れない上に夜中も3回ぐらい目が覚めたりしてました。
寝れないのはこれから退院するまでずっとでしたね。
環境の変化には強いけど時間には弱い部分が露呈してしまったという結果でした。
- 隣のおじさんのいびきが半端じゃなかったのもあるかもしれない
- 初日は手術の緊張もあったかもしれない
- あとこっそりラジオで野球中継きいてたのもあるかもしれない
入院2日目
6時に起きてボーっとテレビ観てたらいつの間にか手術時刻になってました。
というのも手術が午前中1番目で8時半ごろからだったからですが、朝食が無かったので特に区切りもなく本当にいつの間にっていう感じでビビりました。
で看護師の方に連れてかれて手術室まで連れてかれて、細いベッドに寝かされました。
それで点滴で麻酔が注入されたわけですが、今まで聞いてた体験談とは全く感覚が違いました。
効いてた話だと(麻酔が効くと聞くをかけている)、手術を受けてたはずが気付いたら部屋に戻されてビックリした〜みたいなのが多かったのに対して、なんか点滴が一滴ずつ落ちていくごとに意識が遠のくのが分かる感じで、正直申し上げると内心「あぁ〜死ぬ〜」って思ってました。
- 酒で記憶飛ばすのと近い?
- 例えが民度低い
問題は意識が戻った後なのですが、なんか酸素吸入器ついてるし鼻がガーゼでパンパンだけど頭働かずと言った感じで数時間思考停止してました。
確か意識戻ったのが12時前ぐらいで、親とかと会話出来るようになったのが16時過ぎぐらいだったと思います。
- 二日酔いかな?
- 頭が痛くないだけこっちのほうがマシ説
ちょっと時間が前後しますけど、手術内容としては鼻の内側の炎症部分およびポリープの除去、鼻腔に溜まってた膿の除去、あとついでに曲がってた鼻の軟骨を真っ直ぐにするという感じだったらしいです。
副鼻腔炎界隈では非常にポピュラーな内容みたいですね。
多分隣のいびきおじさんも同じ手術だったと予想してます。
- 鼻の軟骨いじったせいで整形手術説が固まってしまったのがくやしい
- まあ上のCTでもわかるぐらい曲がってるし
で16時頃に意識がしっかりしてきて、寝返りを打ったときに下半身にある違和感がありました。
説明は受けてたもののそれまで完全に忘れていました。
ベッド横に付けられた袋、引っ張られる感覚、一向に発生しない尿意、
単刀直入に申し上げると、尿道にカテーテルが刺さっておりました…
順当に行けば17時ごろから歩けるようになり、そのタイミングでカテーテルを抜けるということで、麻酔が抜けきってないうちに抜いてしまおうと思い歩くことを志願したのですが、貧血で起き上がることに失敗してしまいました。
そのまま時間だけが過ぎていき(点滴が壊れるみたいなハプニングはありましたけど)、恢復を待ってたら消灯時間になってました。
それで慌てて歩きたい旨を言って血圧を測り、ギリギリだということでしたが許可が出てなんとか抜くことが出来ました。
めでたしめでたし。
- 時既に遅し、抜く痛みによる嗚咽が消灯時間を過ぎた病室にこだましましたとさ
- めでたしめでたし
- しかも歩いていって結局帰りに貧血起こして車椅子で返ってくるというオチ付き
個人的最も痛かった経験暫定ナンバーワンを更新した瞬間でした。
入院3〜4日目
手術から1日が経ち、やっと食事を取れるようになりましたがここで新たな問題が発生しました。
正確には前日に水分を摂取できるようになったときから苦しまされた症状?です。
何かというと、鼻にガーゼがつまっているので飲み込んだときに反動の空気が鼻に抜けないのです。
当たり前だと思われるかもしれませんが、試しに鼻を物理的に通らないようにして何かを飲んでみてください。
多分思いっきりむせると思います。
- 僕はむせました
それでうまいこと食べようとしてて気付いたことがあります。
いわゆるクチャラーの方って鼻詰まってるんじゃないですか?
今度目の前でくちゃくちゃ食ってきた奴にはいい病院を紹介してあげようと思います。
この2日間は点滴も入っていたし鼻もパンパンで痛かったのでずっと寝てました。
せいぜいスマホをいじるのがやっとぐらいで他はテレビを見たり思考停止したりしてました。
夏休みでもなんでもなく延々と拘束されているような感覚で一番辛かったし何も書くことのない期間でした。
あと鼻が痛すぎて歯まで痛くなってきて何もいいことがありませんでした。
- 強いてポジティブな要素を挙げるとするなら、4日目の夜ぐらいに点滴が取れたぐらいか
- あと2枚買っちゃったけど使いきれないやろwって思ってたテレビカードの1枚目が無事消化できたっていうのも
- 最早ポジティブですらない
入院5〜6日目
ここでやっと鼻のガーゼが少しづつ抜けるということで、ウキウキで元気になりました。
午前中で持ってきた映画も2本見て、本も1冊読んで論文も1本読んでといった感じでやっと思い通りになってきました。
- 論文読んでたらこの日担当になった看護師おばさんに「学生さん?」って聞かれて「大学院生です」って返したら「あら、修士?地獄じゃない!がんばってね〜」って言われた話
夕方ぐらいになってガーゼを抜くということでウキウキで処置室に赴きました。
入院前から担当医に「ガーゼを抜くのが痛いんだよね〜」って言われてて、ここでも念を押されましたが、正直なところ舐めてかかってました。
右に5枚、左に3枚ガーゼが入ってると言われてたもののあまり実感はなく、むしろカテーテルを抜いてきた歴戦の勇者といった王者の風格すら漂わせていました。
しかし、それはガーゼの前にはあまりに無力でした。
ガーゼの長さは3〜40cmぐらいで、鼻から入って喉の方まで出ています。
それが血を吸って膨張し、しかも鼻の内側とくっついてしまっている状態で引き抜くわけです。
頭蓋の奥から聞こえるギチギチという音、鼻の粘膜をやすりでこすられるような痛さ。
それが40cm近くずるずると引き抜かれる状況を考えてみてください。
これだけ耐えて右3枚、左1枚が残った状態でこの日は終わりました。
個人的最も痛かった経験暫定ナンバーワンを更新した瞬間でした。
- このあと部屋に戻って痛みで泣いてました
- 翌日残ったガーゼを抜いたのが個人的最も痛かった経験暫定3位となりました
退院日
入院7日目、ついに退院となりました。
ガーゼを抜いた後にしばらく出てた血も止まったので6日ぶりに風呂に入ることができました。
流石に湯船はドクターストップかかってましたが。
- 写真は再掲
午前中のうちに手続きも全部終わったので、帰りに昼食を食べて帰りました。
一週間減塩健康食しか食べてなかったのでシャバの食事が史上最高に美味しかったですね。
これ以上味の濃い物食べてたら血圧急上昇して死んでたかもしれません。
退院後
退院はしたものの食事制限や運動制限が多くついて回りました。
- 煙草以外の全部の項目が好きなものだったからしばらくの間なんの楽しみもなかった
- 遠出しても温泉に入れず、ラーメン食えず、コーヒー飲めず、タバスコかけられず
- 何より禁酒が辛かった、気付いたらスーパーの酒コーナーにいたりした
- アル中
あと生活習慣の改善からか運動不足からか、体重が一週間で4キロ落ちてました。
その分体力も落ちたのもまた辛かったですね…
電車の乗り換えで息切れしたりしてました。
ここまでネガティブなことを書いてきましたが、術後の経過は順調そのものでした。
蓄膿が消滅したおかげで臭いもなくなり、1年半ぶりに本来の嗅覚を取り戻しました。
しかも、軟骨を直したおかげか、今現在まで生まれて初めて両鼻が通っている異常事態です。
多分この喜びは同じ境遇の人しか分かり合えないと思うのでこれ以上は割愛します。
それで今日ついに上の制限が全部撤廃されました。やったね。
なのでラーメン食いまくりの酒飲みまくりで大暴れしてやろうと思います。
- デブ待ったなし!
- デブになる前に一気に血圧上がって傷口開いて死ぬほうが早いかもしれない
- 多分言うほど暴れないしいいか別に
とりあえず以上になります。
次の更新は入院中に観た映画とかのレビューになるかと思います。
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